上用賀便り

スピリチュアルヒーラー寺尾夫美子が綴る/フムアルフートスピリチュアルスクールと上用賀

【ヒーリングエコシリーズ】安い方がいいとか、安いのが好きとか

kamiyogadayori2008-11-05

テレビのニュースで、何かが値上がりしたり値下がりしたりする度に、庶民の声として「安いのがいい」との言葉を耳にします。
これにはいつも、大変違和感を覚えています。
暴利を貪る詐欺まがいの商売でない以上、人が関わる限りは人件費などのコストが掛かります。材料を良くして、丁寧に作られたものは、当然それなりのお金が掛かるもの。それに、働いた人の生活が成り立つだけの利益を加えると、それなりの値段になります。
それを、ちょっとでも安くと言っているように聞こえるのです。
安ければいいと考えるのは、大変矛盾した考えに思うのです。
「いいものを安く」って、そんなもの不可能じゃないですか。誰かが利益を諦めなければ、いいものは安くなりません。利益を諦めなければならない人を作って、安く買いたいでしょうか?

毎週届けてもらっている、自然食品の「大地の会」では、まず入会時に生産者さん達を支えるために、一口5000円の会員株を買います。消費者がいてこそ、安全な食品作りへの投資も行えるというものですから、この制度は大変いい考えだと思いました。
次に、毎週注文票を出して翌週に届けてもらう商品群ですが、どれも高いです。世間で割り引きで売られているものも中にはあるので、大地の会で買う方が割高な場合もあります。
でも、それにはあえて逆らわず、会を運営していくのに必要な利益を得ていただきたいので、会に注文します。
卵や野菜など、毎日消費するものも、スーパーなどで売られているものよりも、数段高いです。
しかし、全て国産品であり、どの商品も安全性を調べ、時には指導して、私達に安心で安全な商品を届けてくれるのです。
届けてくれる配達員は、朝の早くから、家を一軒一軒訪問してくれて、玄関先で受け取ります。
重いお米などは、買いに行く労力が省かれて、大変便利です。

大地の会へは、これら全ての安心と安全と利便性を含めた代金を支払っていると考えています。
高い分だけ、大事に食べます。残さず捨てず、しっかりとよく噛んでいただきます。
テレビで聞こえる、「安いほうがいい」と、安いことだけをクローズアップしたような消費姿勢には、人が手を掛けて安心と安全と、質の高さを加えていることへの支払い意識が欠けているのだろうと推測しています。
そうやって、手を掛けた分への支払いを、当たり前のかたちで行っていけば、誰もが過労にならず、働き損みたいな労働にもならず、もっと幸せに、もっと豊かになれるのではないかと思うのです。

20年程前に、このような考えになって以来、“バーゲンで買わない、値切らない、値引きされたものは買わない”の姿勢を貫いています。
それは、物作りを行った会社が、適正とみなして決めた価格を、そのまま買うことによって生産者が守られ、私達に必要な物作りを続けてもらえると考えるからです。
金融危機が叫ばれ、消費が落ち込み、多くの生産者さん達が仕事を失いかけています。
作ってくれる人がいなくなったら、困るのは消費する私達です。
いい物作りをしている生産者を見極め、良質の商品を目利きする賢さを身に付け、正しいところへ正当な支払いができる大人になりましょう。
それが、国の経営を維持する唯一の道だと思います。
合掌。



■寺尾夫美子公式サイト  フムアルフート
 http://www.fumalhut.com/
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■スピリチュアルメッセージ from 夫美子
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