ウォーキングのコース馬事公苑は、只今閉苑中。
先月、今年の桜を中で見られなかったからと、東門の辺りから除いたとき、満開のはずの桜がどこにも見当たらず、輪切りにされた幹が山積みになって居るのを見付けました。
あの見事な桜林が伐採されている・・・。
衝撃を受けたものの、まだ半分は残っているように見えました。
しかし！
昨日また覗いて更にビックリ！！
東門から見える範囲に覆われていたシートの壁が取り去られていて、全体が見渡せるようになっていました。
そして目を疑う光景が広がっていました。
それがこの写真。
だだっ広い空き地が広がり、真ん中にぽつんと１本。
多分これは日本庭園の横にあったしだれ桜かと思われます。
これが在りし日の日本庭園小池周り。
ここにある池が、上の写真にあるブルーで見えているところ。
この向こうにもたくさんあった桜の姿は、と言うか樹木の姿がありません。
ひょっとすると、自然林遊歩道の松林も伐採されているのかも知れません。
高かった樹の姿が見当たらないのです。
２０２０年のオリンピックまで閉園とのことで、桜が見られないのは今年と来年と・・・７年後の２０２３年までお預けか・・・と、オリンピック開催の場となったことに良しとして我慢することにしていたのです。
が、もう二度とあの見事な桜は見られないのです。
すべてがオリンピックのため、たった一週間だけのため？
こんな暴挙はありますか？
いくらオリンピックのためとは言え、約４００本と言われていた桜の大半が伐採されてしまうなんて、恐らく多くの馬事公苑の桜ファンは知らないでいるのでしょう。
オリンピックのためなら、何をしてもいいのですか？
昭和１５年に開苑したと言う馬事公苑ですが、地域の人と、都内の人と、その他の地域からもたくさんの人に愛された桜を、こんなあっさりと、何のお知らせもないままに伐採していいのですか？
桜たちの嘆きの声が聞こえるようで、東門の柵から覗いたときには、胸が締め付けられる思いになりました。
恐らく樹齢百年を越える桜もあったのでは。
長寿の桜は、たくさんの人達に愛されたからです。
毎年美しい花を満開にしてくれていたのは、この土地の命だったからです。
もう二度と見られない、あの美しい桜達を、今一度ここに。
この道の左右、全部ありません。
この見事な桜も、全部ありません。
東門に続くこの桜も、全部ありません。
毎年、多くの家族連れがお弁当を開いた広場も、まったく桜がありません。
いつも記念撮影をした、この枝振りの良かった桜も、今はもうありません。
馬事公苑は、もう桜の名所ではありません。
区民の財産は、跡形もなく消え失せているのです。
オリンピックは、そこまでしないといけないのですか？
そんなことなら来て要らなかった！
大切な人を失ったのと同じような気持ちです。
悲し過ぎます。
合掌。
＊以前の馬事公苑
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