数年前まで、スクールの新年会は旧暦の元旦頃、品川にあるネパール料理の店で行っていました。
ヒマラヤツアーの時には、いつも最終日にいただいていた美味しい民族料理“ヤコック”が、そのお店でいただけるのです。
そのことをクラスの皆さんに話すと、とっても興味を示して、是非食べたいと言うので、みんなの都合を調整して行ってきました。
いつもは２月の旧暦元旦頃を目処に行っていたのですが、今回は中国出身のファーがその頃帰国中になるので、今日の日となりました。
中国での元旦には、家族が世界のどこに行っていても、必ずみんな帰るのですって。
日本も昔はそうだったけど、今は年末年始に帰郷する人もめっぽう減りましたね。
さて、“ヤコック”は、こんな不思議なかたちをした鍋で作られる鍋料理です。
真ん中のせり上がっているところは、煙突になっていて、下に入れてある炭で熱する仕組み。
蓋を明けると、ほわ〜〜んと湯気が立ち上り、美味しい香りも一緒に広がります。
目の前で蓋を開けられて、煮立った鍋に喜ぶ朋美ちゃん。
中には、たっぷりの野菜と、底の方には骨付きのチキンやポークが沈んでいます。
骨付きの肉類は、コラーゲンが豊富なので、こうした鍋には持ってこい。
スープにしみ出したエキスは、臭み消しになる薫り高いガラムマサラで味付けられています。
こちらは、見るからに小籠包の“モモ”。
ネパールは、インドと中国の地続きであるため、お料理も両国の折衷的な感じです。
スパイスはインド風に、味付けは中華風で、日本人の口に合います。
いわゆる小籠包とは違って、スパイシーなソースでいただくのがネパール風。
さて、せっかくネパール独特の調度品に囲まれた店に来たのですから、ネパールのことを少し紹介してあげようと話し始めましたが、皆さんは食べることに夢中で関心がない様子です。
壁には巨大な曼荼羅が掛けられており、その美しさに感動する素晴らしい物です。
ところが、その曼荼羅にも無関心・・・？？
更に、お席の後ろには、ネパールの民芸品で、大きな木彫りの彫刻が。
窓や柱にも、この木彫りがふんだんに使われていて、王室や貴族しか持てない質のものです。
ま、そんな彫刻など、一度も話題に出ず、少し話しが途切れると、すぐに食べ物の話しへ。
みんなは、とにかく食べ物にとっても興味があるってことが分かりました。
そんな皆さんは、“ヤコック”をぺろりと平らげ、その後に出てきたカレーに進みます。
ほうれん草のチャパティに、チキンとキノコのカレーを付けて、スパイシーな味に意見を戦わせています。
カメラを渡して撮ってもらおうかと考えましたが、チャパティを手で食べているので、みんなの手はオイリーで無理。
とにかく、せっせと食事を進める皆さん。食べているときは幸せそうです。良かったですね〜。
トイレには、いつも訪れるポカラから見たヒマラヤのポスターが、何枚も貼られていて、現地で実際に見る感動を少しお話ししました。
山に休むと、大地のエネルギーをたっぷりと呼吸できるので、山から降りたときにはお顔が引き上がって若返っていたと私の体験を話していると、すぐに、リフトアップはハリウッドの方法が最近流行っているとか・・どうのこうのと・・・、山の話しをしているのに・・・。
要するに、ネパールやヒマラヤに皆目興味がない面々だったのだと分かりました。
色々とネパールのことを紹介してあげたいなと思っていましたが、元より関心があったのはお料理のみだったようで、私の勘違いです。
そんな、論点のすれ違う雑談を続けていると、外にはチラチラと雪が舞い始めていました。
スパイシーな“ヤコック”のお陰で、そんな寒い外に出ても体はポッカポカ。
豪華なファサードの前で記念撮影です。
ちなみに、テラスを囲っているのは、寺院には必ずあるマニ車。
これを回すと、エゴが手放せると説明すると、ありゃ、急に回し始めてます。
どこかずっとすれ違いッ放しです。
そもそも、新年会って思っていたのは私だけで、しかもまだ旧暦では年末。
どうもそこら辺から、変な一日が始まっていたようです。
合掌。
■魂の転生を語る寺尾夫美子の新刊 ２０１０年１月９日刊行
「オーラレッスン」〜魂の目的を生きるために〜 （河出書房新社）
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■寺尾夫美子公式サイト フム アル フート「スピリチュアルヒーリング」スクールとセッション
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■スピリチュアルメッセージ from 夫美子 スピリチュアルな成長を求める総ての人へ
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