上用賀便り

スピリチュアルヒーラー寺尾夫美子が綴る/フムアルフートスピリチュアルスクールと上用賀

明日はバレンタインズデー。

kamiyogadayori2009-02-13

明日、またひとつ年をとります。
いつからかチョコレートの大販売商戦がくり広がられるようになりましたが、子供の頃はあまり知られておらず、もっと神聖な感じがしたものです。
母が買ってくれるイチゴのケーキが楽しみで、毎年欠かさずケーキがあることが、愛されている幸せでした。
今は、それを夫が引き継ぎ用意してくれます。
「年を取ったから、もう“おめでとう”ではないでしょう」と考える方もあるようですが、年を取ったらどうしてめでたくなくなるのか、不思議です。
一年一年、真剣に直向きに生きて、その労を労い記念の日にお祝いをする。人としての豊かさとは、そういうシンプルなことではないかしら。
明日は母が踏ん張った日。父が喜んだ日。兄が嬉しかった日。そして、私が「やったー!」と言って、転生して来た日です。
今年も順調に転生街道を進行中!

さて、そんなバレンタインズデーが嫌いになったときがありました。それは女子高生時代。
私立の女子校に通っていた私は、お友達同士でお誕生日にプレゼントの交換を行っていました。親しい友人のお誕生日を覚えていて、当日にはプレゼントを持って学校へ行くのです。
そうやってプレゼントしたら、そのお友達から自分のときにはプレゼントしてくれました。とても普通のプレゼント交換だったのです。
ところが、バレンタインズデーが流行し始め、みんながこぞってチョコを買い、ボーイフレンド及びその周辺、更に、滑り止め男友達にまでプレゼントするようになってから、私の中でその仕組みが崩れていきました。
まずは、そんな女の子達の節操のない姿が嫌い、チョコ売り場で何個ものチョコを手にして群がっている女どもが嫌い、だから、“なんじゃい!バレンタインズデーってそんな下世話な日じゃない!”という具合に、チョコのプレゼントすることを忌み嫌うようになったのです。
そんな私に向かって、チョコが余ったあまり親しくないクラスメイトが、“そういえばあなたお誕生日よね。これあげる・・”とチョコをくれました。
子供の頃は、そうやってもらっても、お返しのお誕生日プレゼントをあげなくてはいけなくて、益々イヤになったのでした。
かなりの間、私の神聖な日に、程度の低いイベントをするな!と考えていました。お余りのチョコなど、絶対にもらいたくないと頑なになっていました。

そんな私の観念を覆すことが起きました。
デザイナー時代、バレンタインズデーの日に、お昼休みから席に戻ると、机の上に数個のチョコが置かれていたのです。それは紛れもなく“義理チョコ仕様”のチョコ。
うう〜〜、こんなものくれないでくれ!と小さな怒りを感じ、イヤそうな声で“ええ〜〜??”と言ったのです。
それを置いた同僚達は、私が喜ぶとばっかり思って見ていたのです。
みんな、マジギレしました。気を持ち替えて謝っても許してはもらえませんでした。それっきり、それまで中良さそうだった同僚達から仲間はずれにされました。要するにいじめにあったのです。
さて、いじめはともかく、真剣に考えてみました。みんなが怒る理由、チョコをくれた理由。
すると、私は大きな勘違いをしていたことに気付いたのです。
バレンタインズデーという、覚えやすい日に生まれたことで、みんなに“おめでとう”を言ってもらえる幸せ。義理丸出しの小さなチョコでも、わざわざ買ってプレゼントしてもらえた幸せ。
私って愛されていたんだって、やっと魂が愛の人言われるバレンタインズデーに生まれた意味が理解されたのでした。
いじめを続ける同僚達は、淋しかったのだろうと思いました。
それが分かると、無視されても辛くなく、むしろニコニコとしていました。もともとそんなに親しい人達ではなかったけれど、そう、女子高生のときも、そんなに親しくない人でした。
でも、そんな人達からも“おめでとう”とチョコをもらえた幸せを受け取れるようになって、自然にいじめは消えていきました。

改めて考えてみると、日頃小さなお世話になった人に、この日を機にお礼をする。日本人らしいステキな習慣になったことだと思います。
愛の告白をするなどと大げさに考えずに、“ありがとう”をのせてチョコを贈る。今では率先してチョコを贈るようになりました。
ちなみに、いつもお世話になるジムのトレーナーさんに初めて贈ったとき、あまりの美味しさに一人で3日ほどで食べちゃったのだとか。ゴディバの一番大きい箱でしたから、どれだけ一気に食べたか分かります。
きっと今年も楽しみにしていることでしょう。
合掌。



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