上用賀便り

スピリチュアルヒーラー寺尾夫美子が綴る/フムアルフートスピリチュアルスクールと上用賀

【ジュリーの想い出シリーズ:2】ジュリーの性格

kamiyogadayori2009-01-17

(「ジュリーとの出会い」から続く・・・2008年11月25日ブログ)
毎日学校の帰りに立ち寄るコンサートホールの楽屋口は、デビューしたてのタイガースにとって、静かな処でした。
出待ちのファンは誰もおらず、学校帰りの私達だけが、のんびりと待っていました。
毎日授業が終わると速攻で到着し、ジュリーが出てきてくれるのを待ちました。
毎日同じ時間に行って、少し待てばジュリーがタローとトッポを引き連れて出てきてくれました。
さて、それはとても嬉しいのですが、ジュリーは大変な無口。私も元来無口な性格で、ジュリーと私は殆ど会話がありません。それに比べて、お話し上手なタローは、周りのみんなと楽しげに話してくれます。
トッポもニコニコとしていて、タローとトッポファンのお友達二人は、とっても嬉しそうです。
そんな様子を、ジュリーも私もじいっと聞いているだけでした。
タローのファンはいいなぁ〜、あんなに話してくれて・・・・
私はあまりに寡黙なジュリーに、時々辛くなってタローちゃんと話している方が楽しいと思いました。
楽屋口には、ときどき他のファンの子もやって来ます。恐らく何気に来てみたのでしょうが、そこにジュリーやタローがいるのを見てびっくりして、“きゃ〜!”と叫びます。
すると、それまで無反応だったジュリーが一瞬、うっと固まるのです。
それはとても微妙な変化で、一見何も変わりなく見えることと思いますが、ジュリーと同じ空間で、“たまらん静寂”を味わっていた私には、ジュリーがどん引きしているのが分かりました。
きゃ〜っって言われるのがイヤなんだ・・・と、直ぐに分かります。自分を見て、興奮する人に違和感を覚えている感じが、その空間から伝わってくるのでした。
そんなことを言ったって、ファンの子にしたらあこがれのスターがそこにいるのだから、驚くのは当然です。キャッキャと騒ぎながら、ジリジリとジュリーに近寄ってきます。
ジュリーと共有している押し黙った空間が、にわかに緊張感いっぱいになるのです。一緒にいる私にしたら、お願いだから静かにしてくれ・・・って気持ちです。ときには、ジュリーに迫ってくる子に、ジュリーは見えないほどの後ずさりをしていました。
難しくて、気を使う人。そんなことはちびっ子時代の私にも、直ぐに分かりました。
どうしてそんなに人を遠ざけたいのか? なのにどうして毎日楽屋口へ出てきてくれるのか?
それはその当時の私には、到底理解できないことで、ジュリーはいったい何を考えているのか、まったく分かりませんでした。
それが、最近になってようやく分かったのです。
それは、私が本を出版してからのこと。「私の読者」の方に会ったとき、その方が私を見て興奮されたのです。おそらく、本の内容に感銘を受けて下さったのでしょう。その著者に会うのですから、喜んでいただけたのだろうと思われますが、興奮されている様子を見て大変驚きました。普通の一般人間の私に対して、そんな気持ちになるなんて違和感があったのです。
ちびっ子時代の私が見ていたジュリーは、普通のお兄ちゃんです。デビューして間もない頃ですから、芸能人の自覚などまだなかった頃ではないでしょうか。
素朴で物静かな人ですから、自分に興奮する人を見て、単純にジュリー自身が驚いていたのではと思います。私自身がそんな立場になってみて、初めて目の前で興奮される違和感に理解が及んだのでした。
日に日に楽屋ファンの数が増えましたが、“きゃ〜”が来ると、どん引き。寄るな!光線を出して、誰も近寄らせなかったムードがありました。
じゃじゃ、どうして私が横に居られたのか。それは黙っていたからです。それから、ジュリーの気を察して、邪魔にならないようにしていたからだと思われます。
適度な距離感を持って、そばに立っているだけですが、にじり寄ったりせず、引きすぎて物みたいに眺めたりもせず、なんとも微妙な空間に居ても良い“何か”であったのだろうと思われます。
少女時代の一時期、部活を休んでの放課後は、神経使いまくりのトレーニングが続いていたのです。
ジュリーは、まだ子供時代の私が、“男の扱い”を覚えた、最初の人でした。
(大げさな・・・・、合掌。)



■寺尾夫美子公式サイト  フムアルフート
 http://www.fumalhut.com/
「スピリチュアルヒーリング」スクールとセッション

 
■スピリチュアルメッセージ from 夫美子
 http://d.hatena.ne.jp/fumalhut7/
 スピリチュアルな成長を求める総ての人へ