上用賀便り

スピリチュアルヒーラー寺尾夫美子が綴る/フムアルフートスピリチュアルスクールと上用賀

【ジュリーの想い出シリーズ:1】ジュリーとの出会い

kamiyogadayori2008-11-25

それはちびっ子の頃、日劇のウエスタンカーニバルというコンサートで、タイガースというグループがデビューしたと、お友達が持っていた週刊誌で知りました。
グループサウンズ」なる、バンドと歌手がひとつのグループになって演奏し歌う、新しい音楽のスタイルが始まった頃でした。
まだちびっ子の私達は、そんなところへ見に行けないので、ただ週刊誌から情報を得て楽しんでいたのです。
当時は、7人グループのスパーダースと、5〜6人のブルーコメッツと、この両グループが全盛期でした。スパイダースには、堺正章さんや井上順さんがいて、まだ若かったのですが、ブルーコメッツは見るからにおじさん達の集まりでした。
今ならジャニーズ系の皆さんが、少年の内からデビューしてくれるので、子供達のアイドルに事欠きませんが、当時はアイドルなどいなかったのです。
そんな時代に出てきたタイガースは、全員若くてカッコ良くて、私達は週刊誌を見ただけでいっぺんにファンになりました。
メンバー5人の内、“誰が好き〜”とみんなで選び合い、私は一目でジュリーのファンになりました。
さて、それから間もなくして、大阪にタイガースが来ると、何かで知りました。
“どんな人達なのか、見てみたい!”
好奇心旺盛な私は、ちびっ子のときから行動力が抜群で、早速会いに行くことにしました。週刊誌でファンになったお友達と連れだって、学校の帰りに、タイガースが来ているというコンサート会場へ向かいました。チケットを買えるお小遣いはないので、取りあえず楽屋口に行ってみようと思いました。
で、念のため、駅に着いたら電話をしてみました。
楽屋のおじさんは、私が礼儀正しくご挨拶をして、「沢田さんを呼んで下さい」とお願いすると、とっても普通に「はい〜、ちょっと待って下さい」と言って、電話口で大声を出し「沢田さんっているー?はぁ、電話ですよー」と言ってます。
お友達と、“呼んでくれてるよー!!”と騒いで待っていると、「もしもし沢田です」とジュリーが出てきました。私は、礼儀正しくご挨拶をして、タイガースのファンであることを伝え、今近くの駅に来ていると言うと、ジュリーが「じゃ、楽屋口においでよ」と言ってくれました。
はい。ぶっ飛んで行きました。
お友達と楽屋口で待っていると、ジュリーが外を覗くように出てきて、「さっき電話くれた子ですか?」と聞いてくれました。
カチコチに緊張している私達に、ジュリーが優しく話してくれて、いつからファンになったのかとか、僕らのどこがいいですかとか、聞いてくれました。
とにかく、まだちびっ子の私達ですから、ただ嬉しいだけでした。
そのコンサートは、大阪労音といって、労働者のための音楽会みたいなものだったと思います。なので、チケットが安くて、それで約2週間、毎日やっているのです。
だから、その日から毎日ジュリーはそこに来るワケで、夜のコンサート前には楽屋にいるのです。丁度学校が終わって、そのまま寄り道すると、ジュリーが楽屋に来たころに行けるのでした。
“明日も来ていいですか?”と聞くと、「いいよ」と答えてくれて、それで、その日から毎日楽屋口に通いました。しかも、何時に着くからその時に出てきてくれと注文をつけてです。
ちびっ子とは、恐れを知らないのですよね。裏読みも、勘ぐりも、疑いもせず、そう言って次の日に行ったら、ジュリーが出てきてくれるものと思いこんでいるのですから。
さて、ジュリーは、殆ど時間を守って、出てきてくれました。今思うと、これはパンパないっす!!
小さなノートを持って行って、毎日あれやこれやと質問しては、ノートに書いてもらっていました。子供相手に、優しいお兄さんそのものでした。
次の日、私のお友達は、自分がトッポ(タイガースメンバーの加橋かつみさん)のファンだからと、明日はトッポを呼んできてくれと頼みました。タロー(タイガースメンバーの森本タローさん)のファンのお友達は、タローも呼んでとお願いしました。
次の日、ジュリーは時間を守って、トッポとタローと3人で出てきました。みんな大喜びで、写真を撮ったり、お花を渡したり、賑わいました。
その日来ていた、サベージのファンの子が、「あれは誰なの?」と聞いてきました。サベージは、寺尾聰さんのいたグループで、その労音にはタイガースと一緒に出ていたのです。説明してあげると、ファンになったとか言い出して、明日も来ていいかと私に聞くのです。もちろん、おいでよと言って・・。その日から段々、楽屋口に集まるファンの数が増えていきました。
この学校帰りに真っ直ぐ家に帰らず、寄り道をしてどっかに行くなどと、当時は不良のすることと言われました。しかも制服を着たままで。
私はとっても悪い子だったのでしょうか。今になって母に言うと、そりゃあ良かったねー!と言いますが、当時は補導されるくらい悪い子なのです。今の時代では考えられませんが、好きなアイドルを見に行くなんて、もの凄く否定されたのです。法律に触れるわけでなく、ただただ好きな人をひと目みたいだけのこと、何が悪いのでしょう。
毎日楽屋口に通う内に、サインをいっぱいもらいました。写真も何枚か一緒に撮ってもらいました。当時はデジカメなどないので、焼き付ける写真です。しかも白黒。今でも大事に保存していて、ちびっ子の私と、18才の若きジュリーのツーショットが宝物となりました。

そんなちびっ子時代からファンだったジュリーが、今年還暦を迎えました。
痩せて、まつ毛が長くて、静かで、とっても優しかった、子供のころに大好きだったお兄さんが、いつの間にかオヤジになってました。つかず離れずで、ずっとウォッチしてきた人が、今もあの時のまま、素敵な歌声を聞かせてくれます。
東京ドームまで、後、一週間じゃーーーー!!!
うっ、血管切れそう・・・・。
合掌。


I Believe In Music」 by 沢田研二さん
http://jp.youtube.com/watch?v=VVJQjrFOMM4&NR=1


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