上用賀便り

スピリチュアルヒーラー寺尾夫美子が綴る/フムアルフートスピリチュアルスクールと上用賀

【長期休暇中:番外編】室戸岬へ

kamiyogadayori2008-05-28

父が若かった頃、毎週のように磯釣りにでかけていた先が、室戸岬でした。
週末になると夜中に出かけて、日曜日には石鯛を釣って帰ってきます。まだパクパクと口を開けている鯛がバスルームに置かれていて、子供心には怖かったのを覚えています。
でも、父が綺麗なお刺身にさばいてくれて、石鯛の餌として用意したサザエが残って煮付けとなり、どちらも大変美味しかったのです。

さて、今日は、そんな父が立って居たであろう岬までウォーキングしてきました。天気予報では午後から雨とか。九州から大雨がやってきているとのことでしたので、早めに支度をして出かけました。
出た時には既に曇ってきていて、湿っぽい風が吹いています。

テクテクと歩くこと20分程度。室戸の突端は、大きな岩場が連なって、幾人かの釣り人が釣り糸を垂れています。父が釣っていたのは、米粒岩と呼ばれるような、人が一人やっと立てるくらいの小さな岩だったそうです。

波の向こうに、小さな米粒岩がいくつかあって、それらのどれかに父が立ったのでしょうか。
不意に叫びたくなり、「お父さ〜ん」と、3回大声で言ってみました。

さて、どうでしょう。
さっきまで暗くなりかけていた空が明るくなり、見ると太陽が雲の合間から出てきているのです。
驚きです! 私の真上に太陽が在り、私の居るところの小さな範囲だけが明るく照らされてきました。

7年前に他界した父は、空の上で毎日私を見守ってくれています。
室戸に来ることを決めたとき、父がよく訪れていたことが頭にありました。毎日のウォーキングでは、父を考えないではいられませんでした。
ここも歩いたかな。このホテルに泊まったことがあるのかな。あの岩には行ったのかな。
海を見ながら、ずっと父を思っていました。

生きている時は、父の趣味や人生についてなどあまり考えませんでしたが、他界してからはよく考えます。
私の知らないところで、父は何を考え、何をして、どんな人生をおくっていたのか、もっと知りたいと思うようになりました。
そんな父の足跡が残るところ、室戸岬の今日は、お天気の崩れを知らせて海が荒れています。
海の人は、波と風で、お天気を読み取ります。夕方から明後日まで、雨が続くとか。しっかりと執筆活動に励みましょう。

 
*檜でできた展望台は、階段の中が檜の香りでいっぱいです。釘を使うと潮で錆びるので一本も使っていないとか。
室戸岬が一望できるすばらしい眺望でした。
合掌。




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